時間外勤務考察~タダ働きは美徳ではない

過労が元で離職せざるをえない人も数多くいます。

このページでは時間外賃金の回収ではなくサービス残業の価値観を書いています。

ちなみに当サイト作者個人の時間外勤務経験はおおむね次のような感じです。

  1. A社・・・月間平均35時間 支払なし (まぁ、「常識的」な範囲?)
  2. B社・・・月間平均120時間 約16時間分みなし払い
  3. C社・・・月間平均140時間 30時間分支払 【消費者金融】
  4. D社・・・月間平均180時間 支払なし
  5. E社・・・月間平均70時間 みなし払い (営業職なので常識的な範囲?)

こういう経験をしてきた人間が書いています。「職替わりすぎ」ってのはナシで(笑)

消費者金融にみる未払いの事例

商工ローン事件(1999年)旧日栄の社長曰く、『日曜日は社員を休ませろ』という名言(?)があったそうです。

社員思いの言葉に聞こえますが、そこの職場環境はこれがなければいつ過労で倒れてもおかしくなかったのが本当の姿であるのは一部の同業者の中では周知の事実でした。

その最中に離職した元社員が会社に対して在職期間(確か5年位)の時間外手当の請求を裁判沙汰にしたところ、なんと700万円の支払命令が出たと記憶しています。(この金額が過去2年の未払いとして認定された)

また、2003年7月には、武富士で未払い給与について元社員が訴えた結果、過去2年に遡って支払われた総額は35億円。

過去2年というのはつまり、賃金請求の時効は2年ということです。

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経営の怠慢を被る必要はない

少し前(2000年頃)までは、「サービス残業」の賃金を後になって請求するのは非常識な行為とされていましたが実にとんでもない話であり、先の武富士の例では1人1ヶ月あたり50万円ものお金が支払われていない計算になります。

本給を上回るこの金額は、例えば3交代の工場なら1勤以上がタダ働きであり、これがまかりとおること自体がおかしいのです。

生産ラインの給与計算とかをやってみるとわかりますが、基本給の2割5分もの割り増しを払わなければならない残業なんてそうそうさせられるはずがないのです。

会社は時間外手当を払う気がないからこそ長時間勤務させているわけで、繁忙期でもないのに日常的に残業をさせる会社は業務フローが間違っているといえます。

逆にいえば、残業代を払いたくなければ残業をさせてはいけないわけであり、これは経営側、あるいは裁量権を持っている人が決めるべきこと。

つまり、賃金を支払うつもりがない残業は「原則」として断っても問題ないといえます。

「仕事が完了していない」という意見はもっともらしく聞こえますが・・・

仕事の出来如何に関係なく規定時間を超えて拘束しているからには時間外手当は払うべきものであり、『仕事が完了していないから払わない』」は歩合給や成果報酬制の社員にいうコトバです。

月給や時給社員の方は雇用契約書をよく見て欲しい。出来高についての条項はドコにも記載されていないはずです。

これの裏側を極論でいえば、仕事をしようがしまいが会社にいればいた時間分の給料を貰う権利はあるのです。

ちなみに再編の時点で当サイト作者は「給料を支払う立場」です

冒頭のような経験があるので時間外手当は満額払う意思を持っていますが、無意味に2割5分増しの給料なんて払いたくないので余程のことでもなければ定時でさっさと帰らせています。

でも、定時内で成果出さないと3ヵ月後にはタイムカードなくなる人事なので、人によってはサービス残業はあっても無期限に在職保証されてる会社のほうがラクかもしれませんね。

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社風は従業員によってつくられる

従業員の怠慢で仕事が完了しないのは直属の管理職の責任です。管理職の責任は人事を決める役員の責任であり、行き着くところは会社の責任。

業種的に長時間営業が必要なら各々の担当業務はシェアリングするなり変則出社にすべきであり、それでも追いつかないのなら先に書いたとおり業務そのものに問題があると言えます。

屁理屈でも責任転嫁でもなく、事業計画や人事の経営的問題を「タダ働き」で解決しようとしているのがサービス残業です。

とはいえ、仕事もせずに成果も出さず会社にいるだけの人間に給料なんか払いたくない。これはもちろん正論。しかしだからといって給料を払わないのは許されないことです。

育てるつもりなら投資と考えて教育すべきであり、そうでなければさっさと入れ替えればいいわけで、育てるつもりも適正な賃金を払うつもりもなければ飼い殺しでありましょう。

非常に単純な話、時間外賃金の未払いは債権者(従業員)が債務者(会社)に請求をしていないだけであり、請求してこないので払わないのであり、それが繰り返されることによって社風として根付きます。

権利の上にあぐらをかいて行動しない人を法律は守りません。ちなみにそれを時効と呼びます。

だから明日にでも未払分を請求しろっ!・・・というコトではありません。

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法を説く前に人も見よう

雇用契約も重要ですが、会社で働くということはお金を得るだけが目的ではないと思います。

何より人付き合いは大切であり、極端に言えば、たかがお金のことで人間関係や職場の雰囲気を壊すのはいかがなものか? ということ。

例えばですが、親しい友人、あるいは世話になった人が結婚をするとする。(親族ではない)

会社はそのために1日だけ休みをとることを許すか否か?

どんなしょうもない仕事でも一人が欠ければ他の人の負担が増えるわけで、それが繁忙期であったりトラブルの最中であるほど個人毎の負担は大きくなります。親の葬式でもパチンコの新台入替でも「休む」ということは業務を停滞させることに違いはないです。

繁忙期がどうのではなく、個人の「ワガママ」を容認してくれたり個人のミスを会社として支えあうような環境なら自己主張ばかりじゃイカンのと違う? ってコト。

そういう会社だったら少しは会社の「ワガママ」を聞いてやってもいいと思うし、それが社会人の対応だと思う。

人間関係はお金じゃ買えない

・・・というのが「正しいタダ働き」であると僕は思います。

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花が咲かないタネには水をやらない

お金以外に目的のない会社・・・

聞くと虚しい感じもしますが、これは今後(平成2004年以降)の格差社会では一般化されてくるような感じもします。

「お金以外に目的がない」と書くとなんのことかわかり難いですが、サービス残業の賃金分は自分に対する投資であると考えればわかりやすい。残業代が出なくてもその職場にいることによって人脈・スキル・生活安定が期待できれば結果的にタダ働きではないと言えるわけで、それが仕事の価値ともいえます。

本来の理想はこれこそが人が働く意義であり、この前提において「職業に貴賎は無い」といえるのですが、そういった環境は年々少なくなる方向へ社会全体の流れが向いているのは事実だと思います。

「仕事の価値を見出せない人=ニート君」は別ですが、「仕事の価値が見出せない職場」は実際に多いわけで、不本意ながら生活の糧をそこに求めなければならない人は数多くいらっしゃいます。

いずれにしても仕事の価値が見出せない職場で働くことは時間の切り売りに過ぎないといえます。

サービス残業が嫌なら信念を持って断ろう

その会社にいる目的がお金以外にないのであれば会社のワガママなんて聞く必要はなく、残業代を払わなければ不満を口にするのではなく今後は断ればいいだけのことです。

そういった環境では不満を押し黙ることによって得るものよりタダ残業を引き受けて失うものの方がはるかに多いです。

だって、サービス残業とは本来得られるはずのお金を時間と共に失っていることですからね。

それが自分への投資でなければあまりに虚しすぎるのではないでしょうか?

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