090金融

2003年頃に世の中を騒がせた暴力団系闇金組織やそれと同等の個人金融(?)であります。

何故に090金融というかというと、彼らの連絡先はケータイになっていることが多いからです。

元記事となる2004年の時期と現在(2010年)のヤミ金は若干性質が異なる部分もあります。当ページは2004年の原版をベースとし、必要と思われる箇所に注釈を入れています。

ヤミ金とは?

利率というのもおこがましいですが、概ねは3~5日で1割以上の金利をとっています。

ちなみに「5日で1割(ゴイチ)」を年率換算すると730%になります。これは単利計算ですが大半のヤミ金は複利でとっているので、実際は1150%

これを金額に直すと1万円借りて1年後に¥115,000ですが、世間で問題になっているのはこの程度の金額ではないことからも、ヤミ金の実質金利はもっと高いということになります。

水商売のオーナーが従業員に貸し付けるときに「10日で1割」なんてやってますが、違法だからといってコレがヤミ金であるわけがありません。

ちなみに貸付金額は1万からよくて10万。(最近は千円単位らしい)何百万も貸すことがマンガ以外にあるのかどうかは知りません。

以前(2004年)と現在(2010年)の相違点

元記事の2004年頃は暴力団やサラ金離職者による不法利益を目的とした知能犯の要素が強かったですが、現在(2010年)のヤミ金は社会に馴染めなかった不良集団による恐喝が主となっているようです。

以前は違法の中にも「利益の追求」という経営要素やそれなりの「ルール」があるからこそヤミ金「業者」だったのですが、今どきのヤミ金には経営要素もルールもないので「ヤミ金」ですらありません。

2010年以降に予想されるヤミ金

2004年から2010年までに行われた法改正や金利裁判の判例により、非常に多くの「貸金業のノウハウ」が正規業者から離れると予想できます.

利限法による過払い請求が流行りだした2006年以降、こういった「金利が若干高い(1990年代の法定金利程度)だけで他は正規業者と変わらない非正規業者」は急増しており、2010年の法改正によってこれがさらに加速することが予想できます。

ヤミ金の広告

※画像は製作者作成のフィクションです。(2000年作成なので古いです)

ヤミ金広告例


道路わきのの塀や電柱に看板が貼ってあります。

特徴としては・・・

  • 連絡先が携帯電話の番号になっている
  • 所在表記がない
  • 貸金業登録番号の表記がない

何故に「ゼロキューゼロ金融」って呼ぶのかは、、、見ればわかりますよね?

さて、どうするか?極端ではないかもしれませんが、彼等はコロシ以外は何でもやると思われます。

理由は簡単ですが、アナタが思い浮かべる理由とはおそらく違うと思います。

ヤミ金が何でもやる理由・・・・

それは彼等が文字通り「必死」だからです。

つまり、犯罪をするリスクよりも取立に失敗したときのリスクの方が大きいからなんでしょう。あるいは彼等にとって相手の人生なんてのはパチンコ玉より軽いんでしょうね。

そんなのを相手に話し合いが通じるとはとても思えません。

今どきに多い単なる恐喝屋の場合はご想像どおり、「ムカついたから取る」です

K察は動けるのか?

直接的な暴力行為があれば刑事犯罪なので警察に駆け込めば対応してもらえますが、気になるのは警察の民事不介入原則です。

実際、少々行き過ぎた程度の取立てでは警察は動きません。(ってゆーか、払えよ)

では問題のヤミ金は? となりますが、、、、

単純な話、貸金業法を超える金利の強要は民事ではないので最初っから警察のお仕事です。

つまり、ヤミ金=警察

「業者」と呼べるようなヤミ金(=基本的に違法なのは金利のみ)だと貸金業法違反(微罪)で済んでしまいますが、それらは広告宣伝のためにカンバン(免許)にはこだわるので警察が介入すると手を出さなくなるそうです。(←司法関係者からの情報)